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第2回 “熱交換換気”の幻影
一見、熱交換換気システムというと、省エネで地球環境を考えたシステムと考えがちですが、現状日本の住宅で一般的に使われている熱交換換気システムは本当にそうなのでしょうか。



全熱交換素子のイメージ
1.何のための換気なのか
住宅の熱交換システムには大きく分けて全熱型と顕熱型があり、多くは全熱型(水蒸気潜熱+顕熱)になっています。
特に現在、最も問題となっているのは、全熱交換セントラル換気システム。排出する空気から熱と水蒸気をリターン(交換)させるときに、臭いやホルムアルデヒドを含めたVOCなどもリターン(交換)させる事にあります。
新しく施行された建築基準法(シックハウス対策)の中では、VOCを低減するために換気が義務付けされました。そして遅ればせながら、国もこの問題について注意するよう警告(pdf)を発しています。
もちろん換気は新法でのホルムアルデヒド規制以外に、他のVOC、CO2、水蒸気、臭いなど、考えなければならない事は沢山あります。
しかし、この法律の目的を考えると、全熱交換セントラル換気システムは法律に適さないと言わざるを得ません。

2.本当に省エネなのか

省エネの観点からは、温度差により回収される熱の分だけ省エネになると考えがちですが、回収熱とそのための運転エネルギー(電気)のプラスマイナスが、本当の意味での省エネ効果であるはずです。
顕熱型は水蒸気やVOCの移動(汚染空気の混入)がないので衛生的ですが、熱交換する空気の温度差のため結露しやすくなり、外気が冷たいときは霜取りのための電熱ヒーターを併用するとランニングコストが跳ね上がり、省エネの観点からも有利だとは言い切れません。

3.メンテナンスは簡単なのか

メンテナンスについてですが、現状ではユーザーの責任の元に行うのが一般的と考えています。
第3種セントラル換気システム(機械排気システム)の場合は配管ダクトがいくら汚れても、そこを流れる空気は外に排気される訳ですから、あまり問題にはなりません。しかし、熱交換第1種セントラル換気システムの場合、給気側のダクト内にカビ・ダニが繁殖すると、その菌を室内に持ち込む可能性があるのです。
配管ダクトは考えている以上に汚れていると想像されます。たとえば洗濯機の排水ホースの中や掃除機のホースの中を見ても想像ができます。
そのダクトの掃除は果たして誰が行うのでしょうか。
機械ファンのメンテナンスだけでも大変なのですから、多分ユーザーはお手上げに近いと考えます。当然、定期的に巡回メンテナンスを行う仕事が必要となり、その手間や費用は誰が負担するのでしょうか。
第3種換気の場合は、機械ファンの清掃もファンの羽根の掃除やフィルターの掃除だけでよく、比較的簡単です。

換気システムを選ぶ場合、安易な言葉の響きやイメージだけで選定するべきではないと考えます。



日本輸入換気システム連盟

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