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本当の換気を知る第5回 輸入換気が高評価(アンケート調査で)

 日本輸入換気システム連盟(略称JVIA)ではこのほど、新築住宅の換気設備についての満足感をアンケート方式で調査、その結果を発表した。それによると、どの方式の換気も一定の満足感が得られるなか、同連盟の会員が販売した換気システムは、全体回答に比べ総合的な満足感が高く、空気環境と換気にこだわるユーザーに支持されていることに同連盟では自信を深めている。
(北海道住宅新聞2006年3月5日号掲載原稿を一部変更)

こだわるユーザーが多い
騒音評価も良好

 この調査は同連盟の会員が販売する第3種換気システムのユーザーを中心に、その他の換気方式を使うユーザーにもアンケートを依頼した。回答項目は主に5段階評価とした。
総合的な満足感についての全体回答では、「たいへん満足」と「やや満足」を合計し半数を超える58%がプラス評価、「ふつう」と答えた33%も加えれば9割の人が換気に対して一定の評価を下していることがわかる。

 このなかで同連盟の会員が販売する第3種換気システムを取り付けたユーザーだけを見ると、「たいへん満足」と「やや満足」を合計したプラス評価が77%で全体回答より2割多く、積極的に好評価を下していることがわかる。

 この傾向は「空気の新鮮さ」「室内のにおい」についての回答でも同じで、まあまあなどの中間回答よりも、“空気が新鮮、とても新鮮”“においが全くまたはあまり気にならない”と答える積極的な換気性能に対する評価の傾向が見られる。
輸入品の換気システムは、換気能力が高いことなどから騒音が比較的大きいともいわれるが、運転に伴う音についても全体回答とほぼ同じからややいい評価となっている。
これに対して第3種換気の給気レジスターからの冷気については「ときどき感じる」とする回答がやや多くなっている。

 
メンテナンス面では、定期的に清掃を行っているユーザーの割合が全体回答よりも多く、換気システムに対する意識の高さがうかがわれる。また「掃除しやすい」との回答も多く、清掃性の高さも評価を高めているようだ。

 この結果について同連盟は「換気システムの基本性能である換気量の安定的確保という点にこだわって啓蒙・普及を進めてきた成果が、そのまま調査結果に現れたと思う。この調査結果をふまえ、“空気環境にこだわるなら輸入換気”というPRをすすめたい。給気の冷たさについては、給気レジスターの設置位置の工夫など、設計によってかなり問題を解消できることから、これまで以上に配慮していきたい。ただ、熱交換換気に対する“給気が暖かい”という期待感が反映されている面もあると思う」としている。

日本輸入換気システム連盟は、住宅用輸入セントラル換気システムとその関連部材の輸入・発売元企業などが中心になって平成12年に設立。優れた換気性能を有する輸入換気システムを通じ、住宅環境の改善や、公的機関などへ一定の提言力を確保することでフェアな市場環境を維持・発展させることを目的に活動を続けている。